本日、8日、3学期の始業式を行いました。
私からの式辞の後、バドミントン部・女子バレーボール部・ダンス部・吹奏楽部の皆さんの表彰を行いました。
始業式では、私からは以下の内容を式辞でお話しいたしました。
平成30年度 第3学期 始業式 式辞
新年明けましておめでとうございます。校長の石田です。
平成最後の年が明けました。皆さん、それぞれ希望を胸に、新しい年を迎えたことと思います。
今年は、9月に 日本で、ラグビー・ワールドカップが開催されます。
日本は世界ランキング11位で、「ティア2」と呼ばれる第2集団にいます。ニュージーランド、イングランドなど「ティア1」と呼ばれる強豪相手にどのように勝つかが課題となっています。
その課題に挑む、ラグビー日本代表の ジョゼフ・ヘッドコーチが掲げるチームスローガンは、
「レジリエンス」という聞き慣れない言葉です。
「レジリエンス(Resilience)」とは、心理学の分野でよく使われるようになった言葉で、ジョゼフ・ヘッドコーチは、困難な状況でも反発心を持ち、打開する、という意味を込めています。
「レジリエンス」の元々の意味は、「回復力、弾力性」です。
レジリエンス研究の第一人者であるライビッチ博士は、レジリエンスとは「逆境から素早く立ち直り、成長する能力」と定義しています。日本では、打たれ強いこと、折れない心、心のしなやかさ、といった表現が使われることもあります。
逆境に見舞われたとき、誰かがそばにいてくれるだけで救われた経験を持つ人は、少なくないと思います。支えてくれる仲間がいることは、その人が持つ貴重な資源、財産のひとつです。日頃から信頼できる仲間を作っておくことは、レジリエンスを高める作用があります。
自分が「大きなもの」につながっていると信じるとき、目の前の逆境がちっぽけなものに思えて、乗り越える勇気がわきます。同じく「大きなもの」につながっている大切な人を思うとき、私たちは果敢に闘うことができます。
ラグビー日本代表ジョゼフ・ヘッドコーチの「レジリエンス」に込めた意図もここにあるのかも知れませんね。
そして、皆さんには学びあえる仲間がいます。
3年生は、高校生活の締めくくりの時期です。どうか卒業の日に、素晴らしい3年間であったと言えるように、充実した高校生活を送ってください。
受験を控えている皆さんは、体調管理に気を付け、志望校合格の日に向けて、毎日、粘り強く勉強に励んでください。
1・2年生の皆さん、3学期は、学年の締めくくり、そして、次の学年への準備期間です。短い期間ではありますが、充実した学校生活が過ごせるよう勉強に、HR活動に、そして、部活動に励んでください。
皆さんにエールを送って、3学期始業式の挨拶とします。