高大接続改革の進捗状況について(6)

「大学入試センター試験」に代わり、令和2年度(令和3年度入学者選抜)から「大学入学共通テスト」が実施され、「AO入試」「推薦入試」のあり方も見直されます。

今回の改革は、「推薦入試」も含め従来の入試の在り方を、受験生の「学力の3要素」(① 知識・技能の確実な習得 ②(①を基にした)思考力、判断力、表現力 ③ 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)について、多面的・総合的に評価する入試に転換させるものです。

校長ブログでは、5/20、6/25・26・27、7/1の5回に分けて「高大接続改革の進捗状況について」をお知らせしてきました。

その大学入学者選抜改革の2枚看板とも言える改革が、英語の外部検定試験の活用と国語・数学の記述式問題導入でした。これらには様々な課題があり、この間、大阪府教育庁始め、大阪府立学校長協会、全国高等学校長協会が文部科学省・大学入試センター・実施団体等に改善を求めてまいりました。

生徒たちや保護者の皆さま、先生方に不安を与える結果となったこれらの改革も、11月1日に英語民間試験の活用見送り、そして、本日、国語と数学の記述式問題導入見送りの表明(新聞報道による)に至りました。

記述式問題に関しては、令和6年度から、地歴・公民分野や理科分野等でも記述式を導入する方向で検討もされています。

本来ならば大幅な変更については受験の2年前に「予告」を公表すると言うルールがあります。

「学力の3要素」(① 知識・技能の確実な習得 ②(①を基にした)思考力、判断力、表現力 ③ 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)について、多面的・総合的に評価する入試に転換させる入試の制度設計を今後どのようにしていくのか注視し、引き続き、府教育庁とも連携し、責任をもって情報提供をしてまいります。

最後となりますが、「AO入試」「推薦入試」改革については「予告」通りですので、次の点にご留意ください。

「総合型選抜」(AO入試)、「学校推薦型選抜」(推薦入試)のいずれにおいても、調査書等の出願書類だけではなく、各大学が実施する評価方法(例えば、小論文、プレゼンテーション、実技等)または共通テストのうち、少なくともいずれか一つの活用を必須化することとしています。

また、総合型選抜(AO入試)については、本人の記載する資料(活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書等)を積極的に活用し、学校推薦型選抜(推薦入試)では、校長からの推薦書のなかで本人の学習歴や活動歴を踏まえた学力の3要素に関する評価を記載すること、及び大学が選抜に当たりこれらを活用することを必須化する、としています。

実施時期の面でも見直しが行われ、総合型選抜(AO入試)では、出願時期を9 月以降(現行8月以降)、合格発表時期を11月以降(現行設定無し)とするとともに、学校推薦型選抜(推薦入試)については、出願時期を11 月以降(現行通り)、合格発表時期を12月以降(現行11月以降)としています。

カレンダー

2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30