本日、8日、3学期の始業式を行いました。
私からの式辞の後、生徒会長さんより睦月祭の紹介がありました。睦月祭は、文化部の皆さんが日頃の成果を発表するために設けられたミニ文化祭です!
始業式終了後、2年生の学年集会も行われました。
始業式では、私からは以下の内容を式辞でお話しいたしました。
令和2年度 第3学期 始業式 式辞
新年明けましておめでとうございます。校長の石田です。
いよいよ令和2年の歳があけました。皆さん、それぞれ希望を胸に、新しい年を迎えたことと思います。
今年は、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。
昨年開催されたラグビーワールドカップ2019日本大会では、日本が「ティア1」と呼ばれる強豪国に果敢に挑み、劇的な勝利を収めました。ラグビー日本代表の ジョゼフ・ヘッドコーチが掲げるチームスローガン「レジリエンス」(困難な状況でも反発心を持ち、打開する)が見事に花開いた瞬間でもありました。ラグビー日本代表の皆さんは、私たちに、感動とともに、折れない心、心のしなやかさ、の大切さも教えてくれたように思えます。
東京オリンピック・パラリンピックで、アスリートたちが織り成す感動の場面が今から楽しみです。
さて、2020年が始まりました。「これからの10年が人類の未来を決める」。今、世界の多くの研究者が口を揃えて警鐘を鳴らしています。地球温暖化を始めとする気候変動、食糧や水不足の問題、人口問題、そしてAIや生命工学など進化し続けるテクノロジー・・・。こうした難題に、これからの10年どう向き合っていくのか。それが人類にとって、大きな「分岐点」になります。
「誰ひとり取り残されることのない公正な世界を実現する」。これが10年後、2030年の大きな目標です。2020年からの10年間は、行動と変革の時代となるべきです。その実現のための目標がSDGsです。次の世代に確かな未来をつないでいくために、私たちに何ができるのか、考えていく。
AIにはできないが、人間にはできることがあります。そのひとつが、何か新しいことを始めることです。
今日が、3学年全員が揃う最後の式となります。
3年生は、高校生活の締めくくりの時期です。どうか卒業の日に、素晴らしい3年間であったと言えるように、充実した高校生活を送ってください。
受験を控えている皆さんは、体調管理に気を付け、志望校合格の日に向けて、毎日、粘り強く勉強に励んでください。
1・2年生の皆さん、3学期は、学年の締めくくり、そして、次の学年への準備期間です。短い期間ではありますが、充実した学校生活が過ごせるよう勉強に、HR活動に、そして、部活動に励んでください。
皆さんにエールを送って、3学期始業式の挨拶とします。
(1月1日にNHKで放送された「 NHKスペシャル 2020巻頭言▽10 years after 未来への分岐点 」の内容を参照しました)