今日の午後、大阪府立高等学校養護教諭研究会主催の講演会が、府立泉尾高校の視聴覚教室で行われました。
今年度、本研究会の本部研究において、「連携を効果的にするために必要な養護教諭の力」として、大学や医療など関係機関と連携することで、その力を高めていこうという取り組みがなされてきました。
今日は、その一環として、全体講演会を次のお二人の先生方にご依頼いたしました。
講演Ⅰ「SACHICO(性暴力支援センター・大阪)で見られる子どもの現状」と題して、阪南中央病院医師でSACHICO代表の加藤治子先生にご講演頂きました。
講演Ⅱ「性暴力被害者支援において意識しておくこと(初期対応・回復に向けて)」と題して、ウィメンズセンター大阪のSCHICO運営委員の原田薫先生にご講演頂きました。
豊富な事例紹介と、性暴力を受けた子どもへの対応など、支援者としての心構えを大変わかりやすく、具体的にご教示いただきました。
①早期発見(被害が繰り返される前に気付く)
②啓発教育(被害時や被害後にできることを教えておく)
③心理教育(被害を受けた子どもが悪いのではないと伝える)
④迅速な初期対応(子ども家庭センターに相談するなど、一人で抱え込まない)
共通して強調されていたのは、「学校も当事者(被害者)の視点で、関わっていかなければ見えてこないものがある。」「中立の立場ではなく、この被害者の子どもをどう守るか!」ということでした。
あらゆる暴力に共通していることは、圧倒的な力の不均衡(嫌と言えない関係性・孤立化)であることを改めて認識しました。
正門前の大掲示板に、こんなお知らせが・・・
「IZUO」のアルファベットが隠されています。
お洒落ですね。(*^_^*)
玄関には、墨書された大作が展示されていました。
ご講演して頂いたことに、改めて感謝申し上げます。
有難うございました。