３学期の始業式を行いました。
校歌斉唱のあと、私からの式辞、保健庶務部と生徒指導部からの連絡がありました。
私の式辞では、毎年その歳の「干支（えと）」を織り込みながら話をすることにしています。
平成２７年度 ３学期始業式 式辞
新年明けましておめでとうございます。校長の牧野です。
いよいよ平成2８年の歳が明けました。皆それぞれに希望を胸に新しい年を迎えたことと思います。
今年も又、干支にまつわるお話をしたいと思います。
今年の干支は申（さる）ですが、十干では「丙」と、十二支で９番目の「申」を組み合わせた「丙申（ひのえさる・ヘイシン）」という歳になります。
実は、私は「申年」生まれで、今年で３回目の成人式を迎えることになりました。（笑）
「丙」は、器物の台座、あるいは槍杖などの石づきの形を表しています。
「申」は、電光が斜めに屈折して走る形を表し、屈伸の意があります。
ひいては、これを人の屈伸の意とし、さらにすべてのものの伸縮するものにも及んで言います。
「よく伸びるバネほど、よく縮む」と言います。
伸び悩んでいる時やスランプの時代は、「新しい自分」への変身の機会でもあります。
そんな時こそ、「力をためて、時を待つ」ことが大切です。
皆さんも成長する前には、まず、力を溜めなくてはなりません。
さて、年末恒例の風物詩に、「今年の漢字」というのがありますが、私は、今年の年初に「躍」という１字を当てたいと思っています。
今年はさらに力を溜めて大きくジャンプするという意味も込めて「躍」にしたいと思っています。
「飛躍」「躍動」「活躍」「躍進」という言葉もそこから生まれてきます。
話が少しそれますが、昨年は、お隣の東百舌鳥中学校が創立５０周年を迎え、その記念事業の一環として石碑を立てることになり、その石碑の揮毫を依頼され、「飛躍」という言葉を書かしていただいたところです。
昨年は、本校も創立４０周年を迎え、７月には創立４０周年記念式典を行いました。
その際、オープニングメッセージとして、「鷹の選択」という動画を見たのは覚えているでしょうか？
その４０周年というアニバーサリー・イヤーから更に発展し、君たち一人ひとりの「未来の選択」を思い描いて頂きたいと思います。
実は、その思い描いたことが、現実化していくのです。逆に、思い描かないことは、何も実現しないということです。
さて、年初にあたり皆さんはどのような目標を立てましたか？
皆さんの心に眠る「無限の可能性」「無限の力」を目覚めさせてください。
すると、そのとき、未来は変わりはじめるのです。
成功している自分の理想像を、「思いの力」で描いてみましょう。
繰り返し、繰り返し、心の中で描くことが出来るかということです。
大きな理想を抱き、それを心に刻みつけて、繰り返し考え続けると、人間はその方向に向かって成長し、発展していきます。
大きな理想を実現しようとして、高い目標にチャレンジし続ける限り、数限りない失敗が出てくるはずです。失敗をせずに成功を成し遂げた人はいないと思います。
「失敗の中から何を学んでいくか」と言うことが最も大事なことです。
「あらゆる苦難・困難の中に成功の種子がある」という考えをもつことが大事です。
ところで、昨年から学業や部活動において、皆さんの潜在的な能力が如何なく発揮され、形となって成果が表れていることに感心すると同時に誇りに思っています。
このように、磨けば光るダイヤモンドがそこかしこにあることを実感しています。
最後に、いい知らせを紹介して終わりにしたいと思います。
昨年末の１２月２５日に、大阪府高等学校芸術文化祭「開会行事」ストリート系ダンス予選会＆交流発表会が八尾プリズムホールで行われました。２４校がエントリーし、最終８校が選ばれました。
本校は、昨年の雪辱を果たし、見事３位で予選会を通過し、１月２３日（土）に行われる芸文祭開会行事に出場することになりました。おめでとうございます。
また、審査員からは、切れの良い動きに高い評価を頂きました。
その際、会場を後にする時、客席のゴミ拾いをしてくれている学校がありました。
本校のダンス部員たちが、一生懸命、客席のゴミ拾いをしてくれていました。
本当に嬉しかったですね。私は、その姿を見て、大会会長として、本校の校長として、感動しました。
会場を使わせていただき、またスタッフの皆さまのおかげで、今日参加させていただいたという、感謝の気持ちの表れが、そういう行動に出たのだと思います。
これもひとえに、顧問の先生のご指導の賜物と感謝いたします。
また、新年が明けた５日に、吹奏楽部のみなさんが、新年の挨拶に校長室を訪れてくれました。
「おめでとうございます。今年もよろしくお願いします」の元気な声のおかげで、部屋がいっぺんに明るくなりました。
私にとっては、最高のお年玉となりました
今年一年が、皆さんにとって、素晴らしい歳になることを祈念して、始業式の言葉とします。
ともに、頑張ってまいりましょう。
