美術史を飾るあまたの巨匠の中でも、「天才」の呼び名が最も似合う画家、ハブロ・ピカソの展覧会が、あべのハルカス美術館で開かれています。
ピカソといえば、キュビスムが代表的で、凡人にはなかなか理解しがたい部分がありますが、その背景には、若い頃にきちんとした基礎を勉強し、精緻なデッサン力があってこその作品だと、改めて認識しました。
『20世紀最大の造形革命となる「キュビスム」を創始し、91歳で没するまで、絶えずエネルギッシュに作品を生み出し続けた驚異的な創造力の背景には、いったいどんな秘密があるのでしょうか。本展では、ピカソの少年時代からキュビスムとその後に至る前半生を、特徴的な「青の時代」「バラ色の時代」の作品に焦点をあててご紹介し、その「天才」たるゆえんを探ります。』<パンフレットより転載>