日本の伝統芸能「能楽」を学ぶ!(3)

( 音楽科の安本先生からの投稿です )

本日は、「地の声」の発声法に重点をおいた体験講座です。講師は、山本能楽堂シテ方能楽師の 林本 大 先生です。

西洋音楽のベルカント唱法の声を「天の声」と呼ぶこともあります。それに対して、日本の伝統芸能の声を、「地の声」と呼びます。

生徒の参加・取り組み状況もとてもよく、①能の歴史、②伝統芸能の成り立ちや時代、のお話とともに、教科書には載っていない非常に詳しい伝統芸能のお話を、生徒は興味津々に聞いていました。

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本校の音楽科の授業では、1年間を通して15曲の様々な音楽を鑑賞し、さらに、西洋音楽、アジアや日本の伝統芸能の鑑賞を行っています。

体験授業の前に、文章や写真、鑑賞教材を用いて伝統芸能についての学習をしていますが、「何をするんやろう?」と、実感がなかなかわかなかった生徒さんもいます。今日、間近で謡を聴き、驚いたり、「すごい」「圧倒された!」というつぶやきとともに、自然に拍手が沸き起こりました。

謡の稽古の後は、摺り足とかまえの体験です。

能面の表情の変化をしっかりと理解している様子でした。

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授業が終わったあとも、能楽師の林本先生に質問するために、たくさんの生徒が残っていました。

(写真を撮られるのが苦手な生徒さんは、逃げてしまいましたが)また、能面をしっかり見ていました。

今後の人生で伝統芸能に接する機会があるかもしれませんし、ないかもしれません。たくさんの物を見、たくさんの経験を積むことで、文化を大切する気持ちを育むことができると考え、東百舌鳥高校では4年間伝統芸能の授業を実施しています。

今年度もご協力くださいました能楽師ならびに関係者の皆様方のご厚意に感謝申し上げます。

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