2学期終業式

本日、22日、2学期の終業式を行いました。

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私からの式辞の後、書道部(米田さん・山下さん・柏倉くん)・陸上競技部(中川さん・奥田くん)・バドミントン部(橋野さん・岸本さん)・吹奏楽部・演劇部の皆さんの表彰式を行いました。

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終業式では、私からは以下の内容を式辞でお話しいたしました。

平成29年度 第2学期 終業式 式辞

 皆さん、おはようございます。校長の石田です。

今学期も、文化祭や修学旅行などの学校行事を通じて、皆さんの素晴らしさをたくさん見せてもらいました。ありがとうございました。

2学期の始業式で、「集団づくり」を通じて「成熟した集団として仲間とともに育っていく」ことの大切さを話しました。クラス・学年・部活動そして学校のなかで、仲間とともに育った2学期であったでしょうか?

「グループの中で、他人と協力をして問題を解決する」力。

この15歳における力が、OECD(経済協力開発機構)加盟32カ国で、日本はトップでした。

これは、OECDが3年ごとに行っている学習到達度調査(PISA)の一環として、2015年に初めて実施された「協同問題解決能力調査」によります。日本では高校1年生を中心に約6600人が受けました。

同時に実施したアンケートで「人の話をよく聞く」「ほかの人が興味を持っていることに気を配る」などの質問に肯定的な答えをした生徒の得点が高い傾向にあったそうです。

なぜこのような調査が求められるようになったのでしょうか?

高校・大学を卒業してからの出口が、かつてとは異なる形で深刻に問題化しています。

2020年から、2030年の社会は、IoTやビッグデータ、AIを始めとする技術革新が一層進展し、社会や生活が大きく変わっていく「超スマート社会 (Society5.0)」となることが予想されています。将来の仕事の在り方は、現在の仕事の在り方と異なる、ということです。

京都大学総長で霊長類学者の山極寿一先生は、「人間は700万年間の進化史のすべてにわたって情報通信革命を進めてきた。方向性は一貫していて、近年それが加速したに過ぎない。」

「私たちは今豊かな情報に恵まれながら、個人が孤独で危険に向き合う不安な社会にいるのである。仲間と分かち合う幸せな時間はAIにはつくれない。」としています。

いよいよ、今年も終わりです。「仲間と分かち合う幸せな時間」をふりかえり、自分を励まし、支えてくれた皆に、感謝の気持ちをもって来る年を迎えてください。

来年が皆にとって佳い年でありますようにお祈りし、2学期終業式のあいさつとします。

1月9日の始業式には、元気な顔で登校して来てください。

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