2年生 GS 西谷文和先生 講演会(1)!

本日7限目、2年生のGS(総合的な学習の時間)の時間に、フリージャーナリストの西谷文和先生をお招きして講演会を行いました。東百舌鳥高校2年生のGSの時間では、3学期に実施予定のJICA(独立行政法人国際協力機構)講演会を始め「多様性の理解」をはぐくむ教育を推進しています。今回、イラク・シリア・アフガニスタンなどの国々の取材を通じて戦火の子どもたちの現実、平和への願いを発信し続けておられます西谷先生のお話を伺える機会を得ました。

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先ず、深刻な状況に未だあるシリアの話。なぜ、シリアで内戦が勃発したのか?その歴史的背景に迫ります。

内戦・民族紛争が語られるときに、「宗教が違うから」という主張がされることがあります。一見、そう思いそうになりますが、例えば「パレスチナ問題」をユダヤ教とイスラームの宗教対立と捉えてしまうと、1400年もユダヤ民族とアラブ民族が憎しみあって殺しあっていることになり、いずれかが宗教を改宗しなければ問題は解決できないことになります。

先生は、「知ること」「学ぶこと」の大切さを教えてくださいました。「パレスチナ問題」に関して言えば、1880年代ロシア・東ヨーロッパで起こったユダヤ人の大迫害である「ポグロム」では、圧倒的多数のユダヤ人はアメリカ合衆国へ移民し、その他一部のユダヤ人がパレスチナへ移民したこと、パレスチナのアラブ人がユダヤ人を助けたことが分かっています。この事実だけで、当時、ユダヤ教とイスラームの宗教対立がなかったことが分かりますし、「シオニズム」の考え方も当時のユダヤ人には希薄であったことも分かります。興味がある人は、1894年のドレフュス事件、第1次世界大戦でのイギリスの三枚舌外交(フサイン=マクマホン協定、サイクス・ピコ協定、バルフォア宣言)、1947年のパレスチナ分割決議案、第3次中東戦争について調べて、その関連性を読み取ってみてください!

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シリア内線の激戦地のひとつアレッポに取材に入られたときの話を伺いました。市街戦の舞台となり廃墟と化した歴史ある都市と戦火の犠牲となった子どもたち。難民キャンプ。内戦はなぜ終わらないのか、なぜ誰も止めないのか?

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