今日は3時間の授業参観をいたしました。
2年生の「世界史B」の授業。エーゲ文明の単元です。本時の授業の「めあて」は「なぜ、クレタ文明では海洋生物の絵が描かれているのか。その理由を説明できること。」です。
先生の好きな動物「イルカ」の話からクノッソス宮殿の壁画(イルカと海綿が色彩鮮やかに描かれています)へと話が拡がっていきます。「クレタ文明」の学習です。
クレタ文明を理解するために、先ず、1年次に学習した「地理」の知識の復習。クレタ文明が花開いたクレタ島は地中海に位置しています。ケッペンの気候区分でいうと「Cs気候(地中海性気候)」です。Cs気候の特色を雨温図で確認します。夏に少雨でしたね。
クレタ島の地理的条件からクレタ文明の特色を考えていきます。
植物にとって一番降水量が必要な夏に雨が少ないCs気候は、穀物生産に向きませんが、オリーブの栽培には適しています。そこで海洋貿易に乗り出します。
クノッソス宮殿には城壁が見られないことから、海洋貿易により強力な王権が存在していましたが、戦争もなく自由で明るい海洋文明が発達しました。
ところが、ギリシア半島からインド=ヨーロッパ系のアカイア人が南下し、やがてクレタ文明は滅亡し、ミケーネ文明が発展します。
ミケーネ文明・トロイヤ文明の特色とクレタ文明を比較することで、授業の「めあて」の「なぜ、クレタ文明では海洋生物の絵が描かれているのか。その理由の説明」にチャレンジします。しっかり考えをまとめられましたか??
続いて2年生の保健の授業を2時間参観しました。
2年生の保健の授業は、「生涯を通じる健康」の単元の「結婚生活と健康」「妊娠・出産と健康」です。将来の進路、仕事に加え、結婚や、妊娠・出産をどうするかについては、 その時期も含め、個人の自由な意志に基づいて決めることです。希望を実現するために、どんな選択肢があるのかや、年齢により体が どう変化するのかなどについて、正しい知識・情報を得ておく必要があ ります。それらをふまえ、一人ひとりが意志をもってライフプランを考え ることがとても大切です。性 に関する疑問があっても、恥ずかしくてなかなか口に出せない かもしれませんが、体や心の悩みを一人で抱えなくてよいこと を知っておくことは大切なことです。
「結婚生活と健康」の授業では、「結婚」は、「保健」の学習とどう関係があるのか、を考えていきました。
本時の授業の「めあて」は「結婚生活を健康的なものにしていくには何が必要か。」です。
結婚を法律的にみると、体や心の発達から健康をみると....結婚の基本的知識を確認し、それぞれの結婚観について考えを深めていきました。
「妊娠・出産と健康」の授業では、先ず、前時の続き「理想の結婚生活」についてをまとめました。
本時の授業の「めあて」は「妊娠・出産がどれほど神秘的で奇跡的なことかを知り、次時の人工妊娠中絶を考えることにつなげる。」です。
妊娠から出産までのVTRを「自分が生まれる確率を思いながら」視聴し、自分たちがどのようにして生まれてきたかをイメージします。
最後に、プリントで「受精と妊娠」の学習内容を確認しました。