今日は、3時間目に2年生「現代文」の授業を見せてもらいました。
教材は「考える楽しみ」(著:西 研)で、前回の復習の後、第3段「考えることのおもしろさ」に入りました。
生徒の音読の後、著者が考えることのおもしろさについて、考えました。
まず「ハッキリさせること」。
このことを、生徒が自分のものとして理解できるように、意外な質問をしました。
「彼女はいますか」「それは誰」「彼女のどこが好き」
と立て続けに聞かれ、生徒は戸惑っていましたが、
このように問うことで、曖昧だったものを、「ハッキリ」させることができることを説明しました。
次に「問いの形を与えること」。
これも「幸福とは?」と生徒に問いかけ、
生徒たちは「友達と遊ぶ」、「コンサートに行く」、「ご飯を食べている時」
などと答えましたが、答えにくそうにしていました。
そして、より具体的に
「自分が幸福と感じるのはいつか?」「幸福にはどれだけの種類があるか?」「人はいつも幸福を求めるか?」
など、自分の中の疑問にふさわしい問いの形を与えることで、考える楽しみを何倍にも高めてくれることを説明しました。
この授業のS-T分析図は、次のとおりです。(→こちらをクリック)
音読などの生徒の活動を、取り入れていました。
なかなか著者の考えを理解するのは、難しいようでしたが、発問を工夫することで、
考える時間を十分に取って、自分のものとして理解できるようにしていたと思います。