第38回近畿地区高等学校PTA連合会大会が、神戸国際展示場で開催され、約2800人の方が参加されました。
本校からは、松浦会長をはじめ、PTA役員の方5名全員と大谷教頭先生が、参加されました。
「人と人との絆を深め、未来を担う高校生と元気を分かち合おう」をテーマに、
まず、イラストレーター、絵本作家である 永田 萌さんの記念講演「夢みる力を育てる」がありました。
・困難に出合った時、想像する力や夢を見、夢を信じる力があれば、前へ進むことができる。
・これまでの作品のモチーフはすべて「ふるさと」にある。
・高校時代に出会った友人や先生は「一生の宝」である。
・マジックテープの発明は「ひっつき虫」、新幹線の防音のためのパンタグラフの改良は「ふくろうが羽音を立てない」こと
→発想の柔軟さとともに、毎日ひたむきに夢を見て、形につなげる努力を忘れず、あきらめなかった。
・自然に学ぶことが大切
・夢を実現するには、「答えを急がない、答えは一つでないこと」が大切。
・未来をつくる子どもたちに夢を忘れてほしくない。夢を持ち続けてほしい。
続いて、早稲田大学教授の 森山 卓郎さんの基調講演「わが子のコミュニケーション力を向上させるには」がありました。
・コミュニケーション力は「周りを、自分を幸せにする」手法
・メッセージをきちんと伝えるには?
→豊かな言葉を使うこと、伝統的な言葉の使い方を知ること、具体的な褒め言葉を持っておくこと
・声の出し方によって異なる意味になることを知る。
・ノンバーバルコミュニケーション(言葉によらないコミュニケーション)
→目線、視線、表情、身振り、手振り
・コミュニケーションにおいて大切なことは「思いを受け止めて、共有してから、自分の想いを伝えていく」こと
・子どもには「いつも、大切に思っているよ」と伝えていく。
・最後は「受け止めている」気持ちを大切に。
・問題型コミュニケーション
→「こうしてあげるから、こうしなさい」交換条件型、「やっぱり、やらへんかったらおやつぬきや」きまぐれ型
「よし、次はこれをやりなさい」次々型、「さっさと!」せかし型、「かしこい!」上からの評価型、
「なんでこんな点なん!」叱責疑問型、「あんなの教育は失敗やったわ。どうせ期待してへんから」くじき型
「なんぼ言うても聞かへん、だいたい...」ひとしきり型
・問題解決型コミュニケーション
→「どうすればいいかな?」現実解決型、「どう思う?」疑問型、「これからやってみたら?」課題の分割整理、
「残念やったね」「できてよかったね」「私もうれしい」「応援してるよ」共感型
「できることがあったら言ってね」「こういう考え方もできると思うよ」主体尊重型
「洗っておいてくれた!? 助かった。ありがとう/えらい」相手尊重の自分主語型
本校でも、7月14日(土)10:00~12:00 に開催する、文化・教養講座で、
カイロスビジネスデザインワークス事業主である、山岡 哲也さんを講師にお招きして、
「子どもの本音を見抜く~ノンバーバル・コミュニケーションの大切さ」
のテーマで、ご講演していただきます。
思春期の子どもの何気ない行動から本音を見抜き、相手を理解するコツをお教えいただく予定です。