今年度も「授業力の向上」をめざして、様々な取組みを行っていきます。
今週から、比較的教員経験年数の少ない先生及び緑風冠に新しく来られた先生(講師の方を含む)
の授業見学を実施しています。
今日は、まず1時間目に1年生の「美術Ⅰ」の授業を見せてもらいました。
テーマは「グラデーション」。グラデーションとは、形や色が一定の割合で段階的に変化する構成のことです。
小さい円を正方形状に並べたプリントを使って、円の中に図形を描き、その形や塗る部分を変えて、
グラデーションを構成していきました。みんな、一生懸命に課題の作成に取り組んでいました。
3時間目は、2年生の「子どもの心理」を見せてもらいました。
今日は、子どもにとっての絵本の大切さを学びました。
絵本は、絵と文が一体となって構成されている芸術的な作品で、美的な感覚を養うことにつながります。
子どもにとって、絵本は、言葉の発達や話を聞く力を養い、人間性・想像力を養うことができます。
絵本の選び方は、年齢ごとに違います。
1~2歳は、見慣れたものや親しみのある事柄(例えば、食べ物や食器)が必要です。
例として「はらぺこあおむし」を、実物を示して説明しました。
3~4歳は、簡単なストーリーが理解できるようになります。
子どもの日常生活の一コマを描いたもの(例えば、車でお出かけ、歯磨き、食事やトイレ)が有効です。
例として「ぐりとぐら」を示しました。
5~6歳は、想像する力がついてくるので、現実的なものだけでなく空想的なものも理解できるようになります。
例として「おしいれのぼうけん」を示しました。
今後、生徒たちは、実際に読み聞かせの実習を行います。
4時間目は、1年生の「古典」を見せてもらいました。
教材は、徒然草の「児のそら寝」。
比叡山に少年がいて、僧たちが宵の手持ちぶさたに、 「さあ、ぼた餅を作ろう。」と言ったのを、
この児は期待して聞いた。そうかといって、作り上げるのを待って寝ないでいるようなのも、具合が悪いだろうと思っ て、
部屋の片隅に寄って、寝たふりをして、(ぼた餅の)できてくるのを待っていたところ、
もうでき上がった様子で、(僧たちは)寄 り集まってざわついている。
ところまでを、予めノートに書いた本文に、必要な事項を記録しながら、
丁寧に解釈していきました。みんなとても集中して学習していました。