15時40分から、パッケージ研修全体研修会を行いました。
「魅力ある授業づくりをめざして」― 授業改善に向けた授業アンケートの活用 ―
のテーマで、 大阪府教育センターカリキュラム研究室室長 蛭田 勲 様にご講義をいただきました。
「緑風冠の授業スタンダードをつくるには?」「生徒が満足できる」授業をつくるには?
を目標に、以下の内容でお話をいただきました。
1 はじめに
(1)大阪の喫緊の課題
・年齢構成:二極化→ベテランから教職経験の少ない教員への指導技術のスムーズな伝承
→教職経験年数の少ない教員の授業力の向上
(2)課題改善に向けたパッケージ研修
・校内研修全体会:学校の課題は?
→指導案の検討:「こんな授業にしよう」
→事前授業:「こうすればもっといいよ」
→研究授業及び研修:「他の教科でも取り入れよう」、学校としてめざす授業は?
2 各種調査からみえてきた学力課題
・基礎学力はあるが、自分の考えを表現する力が弱い
・生徒一人一人の学びへのモチベーションを上げる→授業を先生中心から生徒中心に変える
3 定義付けられた「学力」(学力の3つの柱)
・基礎的 基本的な知識や技能の習得
・学習意欲
・課題解決に必要な思考力・判断力・表現力
→共感的にほめ、自尊感情を高め、人間的な成長を促す 小さな成功体験の積み重ね
4 知識・技能の定着に向けて 教師中心から生徒中心の授業へ
・ 課題の提示(本時の目標)
↓ 既習の知識や技能
一人で考える(推測する)
↓
グループで交流、練り上げ
↓
自分なりの理解・結論を持つ
↓
知識・技能の定着
・「教師が教え込む授業」から「生徒が学びとる授業」への転換
・豊かな言葉や表現で、一人ひとりの良さを評価する
講義の後、5人ずつのグループに分かれて、
・緑風冠高校の授業スタンダードの確立に向けて、「分かる」「できる」実感を与え、生徒を満足させる授業を創るには
のテーマで、ワークショップを行い、緑風冠高校に必要と考えられる授業の構成要素について討論し、
各グループが、「導入」「展開」「まとめ」のそれぞれについて、発表しました。
この全体研修会で、緑風冠の授業改善で取り組む方向が明らかになったと思います。
今後、日々の授業で実践を重ね、11月の第2回校内授業研究週間で、その成果を確認したいと思います。