3年生は5、6時間目、ルポライターの北村年子さんをお招きして、
視聴覚教室で人権講演会「大切なただ一人のきみへ」を行いました。
北村年子さんは、女性・子ども・ジェンダーを主なテーマに、取材・執筆活動を続け、近年は「いじめ」「野宿者問題」についての公園や、
子育て・子育ちセミナー、自己尊重ワークショップなども精力的に行っていらっしゃいます。
また西成区の子どもたちの夜回りの活動や、野宿生活についての取材をまとめた「『ホームレス』と出会う子どもたち」を編集されました。
今日はまず、
・やりたいこと、気になることが夢の種になる。ぜひとも実現してほしい。
・人生、何があるかわからない。生きてこそ、良いことがある。笑って生きてくれたらそれで良い。
・人間、何回でもやりなおすことのできる権利がある。
とお話しいただいた後、「『ホームレス』と出会う子どもたち」を見ました。
・野宿生活者は安全に寝ることができ、食べることができることを望んでいる。
・不安なことは、いつ襲撃されるかもしれないこと。
・野宿者への襲撃は差別と偏見に基づく。しんどさ、息苦しさ、ストレス、いらだちの矛先が襲撃という形で野宿者へ向けられている。
・「ホームレス」とは「ホームをなくした状態」であり、「ホーム」とは「心が安心できる居場所」という意味。つまり、「ホームレス」とは「心が安心できる場所がない状態」という意味。
・マザー=テレサ「愛の反対は無関心」→愛とは関心を持つこと、相手に関わろうとすることであり、「無関心」「見て見ぬ振りをすること」は最大の暴力である。
・ホームレス襲撃事件は「いじめの連鎖」と同じ
・いじめは自尊感情が高くない時、つらい時、怒りや不安、ストレスで一杯な時に起こす。
・自分の良いところ、自分の価値がわからない、自分を好きと思えない時、自分を否定する時、そのような悲しい気持ちがいじめや暴力として現れる
・今のままの自分で良いと思う感情、受け入れる気持が大切
・「死ね」「消えろ」「きしょい」と言って、本当に相手が死んだら、必ず自分にかえってくる。
そのように言うのは自分がイライラしている時で、その時こそ何が不安なのか、自分自身を見つめなおして、そのような自分を受け入れてほしい。
・「ありがとう」をいっぱい与えられる人になってほしい。
愛や関心、肯定などのプラスの感情を人にあげることのできる人になって欲しい。
とお話をしていただきました。お忙しい中、貴重なご講演をいただき、ありがとうございました。
また、講演終了後も、多くの生徒が訪れ、遅くまで相談にのっていただきました。