今日は、7時間目に2年生の「化学Ⅰ」の実験を見せてもらいました。
アルコールからエーテル、アルデヒド、ケトンを生成し、その性質を調べました。
実験1は、「アルコールの脱水縮合」
エタノールの入った試験管の臭いを確認した後、濃硫酸を加えて加熱し、
臭いの変化で、エーテルができたことを確認しました。
私も嗅がしてもらいましたが、油性マジックのような臭いでした。
実験2は、「第1級アルコールと第2級アルコールの酸化」
試験管に入った1-プロパノールと2-プロパノールに、バーナーで赤く熱した銅線を近づけ、
黒くなった銅線が元の光沢に戻ったら、試験管からはずし、黒くなったらまた近づける、
この操作を20回以上繰り返し、それぞれの物質を酸化させました。
1-プロパノールからはアルデヒドが、2-プロパノールからはアセトンができます。
臭いでできた物質の違いを確認しました。
実験3は、「アルデヒドとアセトンの比較」
実験2で、生成したアルデヒドとアセトンに、フェーリング溶液を加えて、80℃のお湯にしばらくつけると、
アルデヒドは、還元作用があるので、赤褐色の沈殿が生じますが、アセトンは変化がありません。
どの班も、違いが明確に見られました。
最後に、アルデヒドに、アンモニア性硝酸銀溶液を加えて、60℃のお湯につけて、そのまま静かに置くと、
試験管の周りに、銀の膜が生成します。いわゆる「銀鏡反応」の実験を行いました。
どの班も、鏡のような膜ができていました。
教員の的確な指示と、入念な準備もあり、50分の間に、密度の濃い実験ができていました。