今日はまず、3時間目に、2年生の「現代文」の授業を見せてもらいました。
教材は夏目漱石の「こころ」。
2人の生徒が、本文の音読を行った後、
今日は、「K」が「私」を図書館に呼び出したところKと私の心の動きなどを、読み取っていきました。
その際、教員の発問がとても効果的だったと思います。例えば、
教員の質問:「Kが私を信頼しきっていることが分かる部分を2カ所抜き出してください。分かった人は手をあげて。」
生徒の回答:「無用心、明け放しです。」
教員の質問:「正解です。理想と現実の間でふらふらしているK。理想と現実をそれぞれ漢字1字で表してください。」
生徒の回答:「理想は虚、現実は恋です。」
教員:「惜しい。やはり、ひっかかったか。理想は違います。分かった人。」
生徒の回答:「道です。」
教員:「正解です。復讐以上に残酷なこととは、何でしょうか。これが今日一番難しい。」
最後に、
「『精神的に向上心のない者はばかだ。』という言葉を言った時のKの気持ちになって、
◎◎くん、カメラに向かって『ばかだ。俺はばかだ。』と言ってください。」
といった発問も飛び出し、◎◎くんも、感情をこめて、熱演してくれました。
(でも、正解ではないそうです。正解は次の時間のお楽しみ。)