今日は、1時間目に1年生の「化学基礎」を見せてもらいました。
テーマは「酸と塩基」。
まず、酸と塩基を化学的に定義した2人(アレーニウス、ブレステッド・ローリー)のそれぞれの考え方について、
復習しました。
今日のメインは、「酸と塩基の強さ」。
同じ酸でも、塩酸と酢酸では、違いがあります。酢酸は、料理に使う酢の成分で食べられますが、
塩酸は、食べると、歯がボロボロになる恐れがあります。
この違いは、水に溶かしたときに、
(1)すべての分子が、水素イオン(水酸化物イオン)を生じるもの
(2)一部分の分子が、水素イオン(水酸化物イオン)を生じるもの
で、決まります。塩酸は(1)、酢酸は(2)となります。ただ同じ酸ですので、BTB溶液の色の違いでは区別できません。
その違いを、それぞれの水溶液に電極を付け、電流を流したときの、電球の明るさの違いで確かめました。
塩酸は、すぐに明るくなりますが、酢酸は、ゆっくりと明るくなりました。
最後に、この違いを数字で表した指標のうち、「電離度」について、説明した後、演習問題を行いました。
演習では、「分かりません」と質問した生徒に、教員が丁寧に解説していました。